ロレックスでも人気の高い夜光塗料と言えばトリチウムですが、ベータ線を放出する半減期が12年と言われ、それをすぎると発光しなくなります。そんなトリチウムも劣化によりクリーム色に変化した色味を持つ個体は通常より人気が高く、高値で売買されます。
image credit:hqmilton
そのトリチウムの文字盤、針はブラックライトに当てると、白っぽく僅かに発光して個体よってはプツプツした光が見えます。
しかし4桁のロレックスの中にはトリチウム表記のものにブラックライトを当てるとかなり強い緑色に発光する個体が存在します。
ttps://www.rolexforums.com/showthread.php?t=253819&page=2
2018年にROLEXFORUMSに立てられたスレッドではトリチウムなのにブラックライトと緑色に発光するものを「Glowie Tritium」と呼んでいます。Glowieとはポーランド語で頭という意味らしいのですが、初期のトリチウムということでしょう。
ttps://rolexhaven.com/luminous-material.html
こちらのサイトにもラジウムから切り替わった時期のトリチウムは「Glowie Tritium」と呼ばれブラックライトでラジウムと同じような緑色に発光する事が書かれています。
image credit:rolexhaven
基本的に60年代半ばあたりから文字盤6時位置に「SWISS」表記から「SWISS-T<25」表記に変わります(デイトジャストなどには書かれません)が、この「SWISS-T<25」はトリチウムの量を表し、トリチウムが崩壊したさいの放射能が25マイクロキュリー以下である意味で人体に影響の無いかなり少ないエネルギー量という意味です。
おそらく初期の個体に「Glowie Tritium」が多いと言われているのは、トリチウムの量が多いのではないか、もしくはラジウムが含まれているのではないかとも言われています。
上記に記したRolexhavenというサイトにもガイガーカウンターの反応があるとも書かれていますのでこの2つのどちらかの説が正しいかと思われます。
ロレックス以外にもチュードルやオメガにもあるので60年代の時計にブラックライトを当てて確認しましょう。
一応59-68年まで「Glowie Tritium」使われていたとされますが、80年頃の個体にも存在します。
現に筆者がもっているオイスターパーペチュアル、シリアルが63*****と1980年頃に製造されたモデルにブラックライトを当てると緑色に強く発光します。
よくあるトリチウムの個体はこのような感じになります。
もしかしたら緑色に発行する個体は付けていると人体に影響あったりするんでしょうか…?
まあ無いとは思いますが、トリチウム表記なのにブラックライトで発光する個体は「Glowie Tritium」と言われる夜光が使われていると思われます。
ラジウムについてはこちら↓
“ロレックス アンダーバーって何?”
はじめまして
ロレックスGMTマスター1675の
文字盤の種類拝見しました。
大変参考になりました。
特にマーク4の71年から72年に
存在したのははじめて知りました。