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ロレックス シードゥエラー1665 赤シード種類一覧 徹底考察

投稿日:2021年7月29日 更新日:

ロレックスがコメックスと提携し5514を製造した後、サブマリーナの防水性を約3倍にしたシードゥエラー1665が誕生します。1665は1680と同じく初期のモデルにはダイヤルに赤い印字がされます。製造期間は10年ぐらいと短めですが、多くのバリエーションが存在ます。

シングルレッド

image credit:perezcope

67年頃に僅かな数のみ製造されたプロトタイプ。通常は1665は2列の赤い文字が印字されていますが、最初期のモデルは1列なので「シングルレッド」と呼ばれています。

防水性も通常の1665が2000ft(610m)に対し1650ft(500m)

2018年のPHILLIPSでは708,500スイスフランで落札されています。
https://www.phillips.com/detail/rolex/CH080218/174?fromSearch=1665&searchPage=1

 

マーク0

image credit:perezcope

1列のシングルレッドに対し、Mk0以降の1665赤シードは2列になったので「ダブルレッド」とも呼ばれます。

Mk0は2列目から「2000」の文字が無い初期型でシングルレッドと同じく生産数も非常に少ないと言われています。

1列目の「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER」の字体が異なり、「SUBMARINER」の字体と王冠マークが1680のMk1に似ているので、もしかしたら流用しているかもしれません。

image credit:hqmilton ↑1680 Mk1

 

マーク1

image credit:perezcope

image credit:hqmilton

シリアル17xxxxx-224xxxx(1966-67年頃)
Mk1からSUBMARINERの横に「2000」の文字が付きます。Mk0とは異なり「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER」の字体が同じになります。文字は白字の上から赤字が載せてあるので上画像のようにピンク色の色あせている個体も存在ます。

Mk1とMk2の一部(シングルレッドとMk0も)では裏蓋に「OYSTER GAS ESCAPE VALVE PATENT PENDING」と刻印されます。

image credit:theonlyvintagemagazine

PATENT PENDINGとは特許申請中の意味でヘリウムエスケープバルブの特許出願中を表しており、1969年の特許を取得します。

エスケープバルブも16660になるまで今の形とは異なり小さいです。

image credit:theonlyvintagemagazine

 

マーク2

image credit:hqmilton

シリアル17xxxxx-35xxxxx(1966-1972年頃)
Mk1に比べると2列目が小さくなります。2000の「2」が610の「1」の丁度真上に来ます。王冠の口が非常に小さいのも特徴です。またブラウンに変わる個体が多いです。

ヘリウムエスケープバルブの特許取得に際しMk2の途中で裏蓋の刻印が「ROLEX PATENT OYSTER GAS ESCAPE VALVE」に変更されます。

image credit:hqmilton

裏蓋内部の刻印ですが、1971年の後半の個体でもIV.67の刻印が入っているモデルもあります。これは裏蓋のみ先に製造され、組み立てられたのが後年であるためと言われています。

image credit:hqmilton

このMk2から偶に売ってるのを見ます。

image credit:rakuten

700後半~1000万円ぐらい(2021年7月現在)

 

マーク3

image credit:hqmilton

シリアル3xxxxxx(1971-73年頃)
Mk2と6時位置の印字の字体は似ていますが、位置が若干異なります。SEA-DWELLERの下に「D」の下にSUBMARINERの「RI」が来ます。王冠マークの口が拡がります。

 

マーク4

image credit:hqmilton

シリアル34xxxxx-52xxxxx(1972-77年頃)
以前のダイヤルと違い王冠の下部が小さく不格好なのが特徴。また6時位置の印字もMk3以前と比べると異なり6が”クローズド6″になっており、SUPERLATIVEの「S」も丸くなっています。

製造期間も長い為、販売されているのもMk4が一番多いです。

 

マーク5

image credit:mywatchmart

あまり個体が確認されていないレアダイヤル。王冠はMk3に似ており、6時の印字の「ft」、「m」がイタリック体になっています。Mk4に引き続き”クローズド6″

交換用ダイヤルと言う説もありますが、こちらでは否定されています。(英語です)
https://www.rolexforums.com/showthread.php?t=131698

 

サービスダイヤル

image credit:nicwatches

シングルレッド仕様のルミノバダイヤル。字体はMk4に似ています。

その他にもダブルレッドのサービスダイヤルがありますが、画像が見つからなかったのであしからず…

 

ロレックス シードゥエラー1665 白シード種類一覧 徹底考察

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