1959-80年まで製造されたGMTマスター1675のミラーダイヤルについて調べていこうと思います。ミラーダイヤルは1959-66と7年程度で1675が製造されていた期間の中では僅かですが、多くのバリエーションが存在します。
リューズガードの遍歴については…
“ロレックス GMTマスター 1675 リューズガードの遍歴、種類”
Cornino PCG 50xxxx-10xxxxx
PCG 87xxxx-114xxxxx
目次
サークルミラーダイヤル
サークルミラー1(OCCダイヤル)
image credit:hqmilton
シリアル50xxxx(1959-60年頃)
通称「OCCダイヤル」、GMT-MASTERの下表記にSUPERLATIVEが付かない最初期のダイヤル。
OCCダイヤルでは裏蓋の刻印が「Ⅱ.59」か「I.60」が入る模様。(59年の2期、または60年の1期の意)「Ⅲ.59」「Ⅳ.59」は製造されていない可能性有り。
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6542のダイヤルと似ていますが、僅かに大きいので流用したものでは無いと言われています。
image credit:hqmilton ↑Ref.6542
ムーブメントはCal.1535が使われてい場合があるみたいですが、殆どの場合Cal.1565(1560)を載せています。
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サークルミラー2
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シリアル50xxxx-69xxxx(1959-60年頃)
王冠が特徴的でサークルミラーダイヤルの中では王冠の口(穴)が一番小さい
サークルミラー3
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シリアル61xxxx-99xxxx(1959-1964年頃)
GMT-MASTERの「A」の上部が平らになっているのが特徴。SUPERLATIVEの「S」も上部と下部が引き延ばされ若干Zのような表記になっている。王冠はサークルミラー2のダイヤルと比べると平べったい印象。
サークルミラー3では6時ドットが付いているのが存在します。
サークルミラー4
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シリアル62xxxx-10xxxxx(1959-1964年頃)
時期的にサークルミラー3と被っています。王冠が現代的な形に。ROLEXの「L」とPERPETUALの最初の「P」の一画目が同一直線上になっています。
サークルミラー4では6時ドットとアンダーバーが付いているものが存在します。
※6時ドットは放射線量の少ないラジウムが使われていると言われています。
6時ドットは1962年頃~
アンダーバーは1964年頃~
ムーブメントはOCCではCal.1535or1565、それ以降Cal.1565
ミラーダイヤル
ミラー1
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シリアル87xxxx-11xxxxx(1963-1964年頃)
サークルが外れた初期のダイヤルは6時位置がスイスオンリー表記になっています。後述するミラー3に非常に似ていますが6時位置で見分けることができます。PERPETUALの「A」が横に長いのも特徴的です。
アンダーバー付きが多く見られます。
ミラー2
image credit:hqmilton SWISS埋もれ アンダーバー 87xxxx
シリアル87xxxxx(1963年頃), 10xxxxx-114xxxx(1964年頃)
王冠がかなり角ばった印象のダイヤル。GMT-MASTERの「E」の中線が長い。
ミラー2ではいくつか種類が存在します。
image credit:hodinkee アンダーバー ダブルスイス
image credit:hqmilton SWISS-T<25 ダブルスイス 10xxxxx
ミラー3
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シリアル87xxxx-17xxxxx(1963-1965)
ミラー1と特徴が類似しますが、6時位置が「SWISS-T<25」の表記になります。アンダーバー付きはおそらく存在しない模様
これもいくつか種類が存在します。
image credit:hqmilton ワイドスイス 10xxxxx
16610LVのビッグスイスのようにSWISS-T<25の表記がメモリを超えて表記されています。こちらのほうが多い印象
image credit:hqmilton ゴールドハンズ+ワイドスイス 12xxxxx
極稀に針が金色の個体も存在します。ミラーダイヤルと金色の針は非常にマッチしていて雰囲気がとても良いですね。
ミラー3では年代的にCornino,PCG,RCGのケースが存在します。