ヴィンテージのロレックスには様々なディテールの変化が多く、そのディデールの変化で値段が大きく変わったりと、結構ややこしかったりします。
その中でロレックスの文字盤に謎の線が引かれている個体が存在します。(チュードルもあります。)
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image credit:www.hqmilton.com ↑チュードル
アンダーバーなどと言われていますが、ロレックスでも正式な発表が無く、いくつかの説があります。
1963~64年にかけて製造されたモデルに多いですが、有力な説の1つが蛍光塗料がラジウムからトリチウムに変更したのを示す方法としてアンダーバーを引いたと考えられています。
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60年代に放射性物質の危険性に対する懸念からロレックスが蛍光塗料をラジウムからトリチウムに変更しましたが、変更時に製造済みでまだ蛍光塗料が塗られていない文字盤に対してアンダーバーを入れたのではないかと言われています。
現に1964年以降の蛍光塗料があるモデルに関しては文字盤6時位置の表記が「SWISS」から「SWISS-T<25」または「T SWISS T」の表記があり、トリチウムになっています。
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サブマリーナではロゴの下と6時位置に表記があるものが2種類存在します。デイトナではロゴ下のみ
そして、海外の記事で見たのですが、ガイガーカウンターで計測したところ、60年初期のSWISS表記のみの文字盤は放射線量が高く、アンダーバーが入った文字盤の放射線量は低かったと記載されています。ちなみにこのガイガーカウンターamazonで3万円ぐらいで売ってるので欲しいかたはどうぞ。
これは余談ですが、ラジウムについて調べてると「ラジウムガール」と呼ばれている女性たちが居たそうです。何だかアイドルのグループ名みたいですが…、時計の文字盤に蛍光塗料のラジウムを塗布していた際、被爆した工場労働者の女性たちのことを指します。当時ラジウムを付けた筆を舐めて文字盤に塗っていたそうですが、ゾっとします…
映画(ドラマ?)にもなっているらしくトレイラーを発見しました。
中々面白そう。日本語化されますかね?