手巻きの2カウンタークロノグラフといったら機能的に最悪な部類なのではないかと思いますが、パテックフィリップのクロノグラフはデザインが本当に素敵です。クロノグラフといったらスポーティーさが売りですが、パテックフィリップはエレガントでドレッシーで上品さを醸し出してます。
1998年以前にも結構古くから2カウンターのクロノグラフをパテックフィリップは製造しています。
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Ref.130 1943年
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Ref.530 1940年
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Ref.1463 1950年
1930年代半ばから1960年代後半に製造され、2カウンタークロノは一旦幕を閉じます。
目次
5070(1998-2010)
image credit:hqmilton.com 5070G-001(2001-)
60年後半から製造されていなかった2カウンタークロノグラフの復活
当時としては大きい42mm
リーフ針で5170に比べてカウンターが寄り目です。
5070はRef.2512のデザインが受け継がれています。
image credit:watchprosite.com Ref.2512
ムーブメントはCal.CH27-70
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レマニア2310ベース
18,000振動のロービート、パワーリザーブ60時間、24石
ベースになっているレマニア2310は結構色々な時計に使われておりオメガのCal.321でも使われています。
仕上げの美しさは全然違いますが…
image credit:stemandbezel.com Cal.321
各製造期間
5070J-001(1998-2004)
5070G-001(2001-2008)
5070R-001(2001-2008)
5070P-001(2008-2010)
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YG→WG,RG→PTの順で生産されています。
5170(2010-2019)
image credit:hqmilton.com 5170G-001(2013-)
2010年から5170が登場します。デザイン的にはRef.130に似ています。こちらもYGから登場します。
各製造期間
5170J-001(2010-2013)
5170G-001(2013-2016)
5170G-010(2015-2017)
5170R-001(2016-2018)
5170R-010(2016-2018)
5170P-001(2017-2019)
サイズは39.4mmと5070より小さなりましたが、より現代的に、インデックスにアラビアが使われているモデルはブレゲ数字に。5070と比較すると個人的にはこちらが好ましいです。
Cal.CH 29-535 PS
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28,800振動、パワーリザーブ65時間、33石
レマニアベースから自社開発ムーブメントになりました。実際にこのムーブメントが搭載されたのが2009年に登場したレディースモデルのRef.7071から
高級クロノグラフの代名詞であるコラムホイール式で6つの特許を取得してます。
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5170J-001、5170G-001では文字盤にパルスメーター(なぜ脈拍を図るパルスメーターを付けたのか…?暗に医者ぐらい稼いでから買えよと言っているのかもしれない…)
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5170P-001ではインデックスにバケットダイヤ、文字盤外周にタキメーターを備えます。
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5170G-010,5170R-001,5170R-010ではメモリのみのデザイン
image credit:hqmilton.com 5170R-010
5172(2019-)
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2019年のバーゼルワールドで5170に代わって登場しました。現在は5172G-001(2019-)のみ。ケース径が大きくなり41mmにプッシャーがスクエア型から丸型に変更。先端に放射状のギョーシェ彫りが施されます。
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やっぱり前の5170のデザインのほうが良いかな…?大きさは40mm以下のほうが上品ですね。
ムーブメントは5170と同じくCal.CH 29-535 PS