今ではオメガと言えばスピードマスタープロフェッショナルが一番にでてくると言っても良いぐらい人気のあるモデルですが初出時はシーマスターのラインで発表されます。そこで今回はスピードマスタープロの1stと2ndについて見ていきます。
1st CK2915(1957-59)
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記念すべき1stモデル。1stモデルは1957年に発表された3つのモデルの1つとして登場します。CK2913(シーマスター300)、CK2914(レイルマスター)、そしてCK2915(スピードマスター)。上記にも書きましたが、レイルマスターがシーマスターの亜種なので、当時はスピードマスターもシーマスターの一種として登場します。このCK2915が世界で初めて文字盤ではなく、ベゼルにタキメーターを付けたクロノグラフとも言われています。
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現在トリロジーコレクションとして、この3本の復刻版が限定品として発売されてますが、あんまり値上がりしてないのを見ると、あんまり人気無いのかもしれません。
CK2915に戻りまして、針が矢印みたいになっていて「ブロードアロー」とも呼ばれてます。
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ダイヤル、スモールセコンド部分が凹んでいて海外だと”Step Dial”という名称がついてます。
ケース径は39mmで蛍光塗料はラジウム
ムーブメントはCal.321
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レマニア2310ベースに改良された機械で、パテック、ヴァシュロやブレゲでも使われた名機ですね。今では高級クロノグラフの代名詞であるコラムホイール式で、耐磁性や衝撃にも強くなってます。
2年間しか製造されていないため、かなり値段が高騰しており、市場にでることも稀です。クロノ24に2本だけでてますが、値段が応相談になってます…(2020年5月現在)
復刻番の311.10.39.30.01.001は70万ぐらいで買えちゃいます。
1stレプリカの3594.50は30万円代(所詮レプリカということでしょうか…)
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それとCK2915-1~CK2915-3と3つバリエーションがあり、微妙に仕様も変わっています。製造年数も少なく、年代も古いため、諸説ありますが、CK2915-1とCK2915-2の違いは裏蓋の中にケースメーカーのロゴが刻印されていないかの違いです。
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CK2915-1だと中央部分にロゴが刻印されます。
CK2915-3は色々試していたのか、次モデルのCK2998の特徴をいくつか盛り込んだらしく、黒いアルミベゼル付きのものや、ブロードアローではなく、アルファ針の個体も存在します。
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※↑この個体はアルファ針ではなくブロードアロー
2nd CK2998 / 105.002 (1959-62)
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初めて宇宙に行ったモデルがこの2ndモデル。1962年10月3日のマーキュリー計画でウォルター・シラーが私物でつけていた時計として有名です。月には行ってないのでムーンウォッチの名称はお預け。
ケース径がわずかながら39mmから40mmに拡大。ムーブメントは1stと同じくCal.321。このモデルから防水性を高めるためにプッシュボタンにパッキンが追加されてます。変更点はCK2915-3でも書きましたが、アルファ針でアルミベゼル。
秒針にドットが付くロリポップもあります。
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マイナーチャンジをかなりしておりCK2998-1、CK2998-2…CK2998-6、CK2998-61、CK2998-62と8種類バリエーションがあります。
初期のCK2998-1、CK2998-2では文字盤「OMEGA」の”O”が横にデカくオーバルOと言われます。それとベゼルの1-2時位置に「BASE1000」の文字が入ります。
image credit:speedmaster101.com オーバルO
上のロリポップもオーバルOにBASE1000です。
ロリポップはCK2998-1のみ
裏蓋にシーホースが刻印されたのが2ndからと言われていますが、1stの後期のモデルにも入ってるので諸説有。
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現在、値段は200~300万ぐらいで販売されてます。
復刻版もでてます。311.32.40.30.01.001
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やはりリューズガードがないとスマートで個人的にも好ましいです。値段も40万ぐらいなんでお手頃ですが、ブレスレットして欲しいです…
そして”CK2998″と同じ型番で2018年に限定品がでてます。
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そして最終年の1962年に6カ月だけ105.002というリファレンスで製造されます。基本的にはCK2998-62と同じですが、途中からアルファ針がスティック針に変わったという説もあります。
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3rd,4thについて書きました。
歴代スピードマスター プロフェッショナル3rd、4th編