2代目エクスプローラーⅡとして1984年から1988年まで生産されました。
ムーブメントがCal.3085になり、短針を単独で動かせるようになったためGMT機能を使えるようになりました。
文字盤の種類が黒、白、アイボリーの3種類あり、アイボリーについては未だに謎が多く、国内外で多くの議論が行われてます。
そこで16550アイボリーダイヤルについて調べてみました。
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元々あったものと、経年劣化によるもの2種類が存在すると思われます。
当時のカタログにも白ではなく黄色味がかった16550で掲載されていたため初期のものはアイボリーダイヤルであると推測できます。
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インデックスの縁、針の色がシルバーと黒のものが2種類存在し、年代により変わり、レイルダイヤル(センタースプリット)にはシルバー縁、シルバー針が使われています。追記:稀に黒縁もあります。
image credit:www.hqmilton.com ↑銀縁(レイルダイヤル) 前期 アイボリーのみ
image credit:www.hqmilton.com ↑黒縁(レイルダイヤル) アイボリーのみ
レイルダイヤルについてアイボリーはアイボリー色のダイヤルしかありません。年代では1984-87年まで確認しています。
それ以外のダイヤルには黒縁、黒針が使われています。 追記:レイルダイヤル以外でも銀縁を使っているものも存在しました。またレイルダイヤルの黒縁も稀に存在します。
image credit:www.hqmilton.com ↑黒縁 後期 白&アイボリー
レイルダイヤルではないダイヤルでは白とアイボリーの2種類確認できました。おそらくこのダイヤルは16570の初期にも使われており、16570の初期のモデルにはアイボリーダイヤルが存在します。このダイヤルが経年劣化によりアイボリーに変化したと思われます。年代は86-88年。経年劣化の他、何かの処理をされている可能性もあるかも…?
値段も銀縁と黒縁では違い、銀縁のほうが圧倒的に高いです。
ここで注意して見なければいけない個体があったので紹介します。シリアルが89-から始まる(85年製)黒縁ダイヤルです。
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本来ならあり得ない個体だと思いますが、こちらはベゼルが交換されています。(交換用のベゼルは16570用のものになります、↑の16550と比べると違いは一目瞭然)
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バックルもダブルロックです。(16570で95年頃に変更されます)ですので、こちらは色々と(文字盤と針も)変更された個体と推測ができます。
ちなみにこのアイボリーダイヤルはアメリカなどではアイボリーではなく一般的にクリームダイヤルと呼ばれてます。116520の変色したダイヤルはクリームと呼ばれてるので、日本でも同じにしたら良いかとも思いますが果たして…
あと黒文字盤は年代に関わらず、全て銀縁、銀針になります。黒文字盤に限ってはスパイダーダイヤルが存在します。