数年前からロレックス デイトナ116520ホワイトの初期(P,K,Y,F番あたり)の個体の文字盤が経年劣化し色が少し乳白色がかった色味のものが登場しクリーム文字盤という名前が付けられました。
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当然ブラウンチェンジのように通常とは異なった個体になるので普通のホワイトより値段が高くなっています。
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しかし近年では、異常に黄色味がかった個体も登場しクリームと呼ばれていたのがいつの間にか16550のようにアイボリー文字盤とも呼ばれるようになりました。
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一概には言えませんが、これは何か後から加工を施したものではないかとも推測できます。
個人的な印象としては、クリームが認識されてきたのは116500LNが登場してきたあたりだったと思います。116500LNが登場したのは2016年なのでP番からしても15年程で少しの乳白色だったものが、5,6年で自然に異常な黄色味がかった色になるとは考えにくいです。
更に一般の人では参加できないのですが、企業間で行われている時計のオークションではクリーム色ではない通常の116520ホワイトのP,K,Y,F番が通常の個体より1割増しぐらいの金額で買われています。投資目的で買っているかもしれませんが、個人的には色が変わらないかもしれないものにそこまで値段を出すことも考えにくいです。
そしてリダンの可能性を考えましたが、通常はリダンを行っていると日本ロレックスでは修理を受け付けてくれないはずなのですが、サービス保証書や修理明細がついている黄色味がかった個体も存在します。なのでリダンではないにしても何か強い光にずっと当てていたり何かしらの加工を行っているのではないかと考えてしまいます。
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そう考えると16550や16570の初期に存在するアイボリー文字盤も異常な色になっている個体は気を付けなければいけないかもしれません。
116520のアイボリーを購入するのを考えているかたは乳白色のクリームは良いとして、黄色味がかったアイボリーは今一度考えたほうが良いかもしれません。
もし116520の初期を買ったワンオーナーのかたでアイボリーに変色したというかたは是非教えてください。