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オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフの歴代モデルを解説

投稿日:2020年4月23日 更新日:

ロイヤルオークが初登場したのが1972年ですが、クロノグラフが登場したのは約20年後になります。

最初のクロノグラフは通常のロイヤルオークではなくオフショアが初出になります。
ケース径が42mmという当時としてはかなり大きく、そして分厚く「ビースト」という名前を冠した時計です。

image credit:loupiosity.com

ですが、今回はオフショア以外のクロノグラフの歴史について見ていきたいと思います。限定品も紹介します。

25860(1998-2008年)

image credit:timepeaks.com

ビースト登場の5年後の1998年に発表。39mmと15202と同サイズ、厚さも11mmと結構薄く中々のクラシックな印象を誇ります。
12時位置のインデックスが逆三角なのが特徴。(逆三角は25860と26300)
369のインデックスが小さい丸なのがポイント。

バックルは前期後期が存在し変更したのは98-2000年あたり?

image credit:shop.r10s.jp ↑前期

image credit:housekihiroba.jp ↑後期

バックルの形状は14790と同じ形です。

中のムーブメントはCal.2385 フレデリックピゲのCal.1185がベース

image credit:www.golfwrx.com

1185はブレゲやヴァシュロン、ブランパンなどにも搭載されています。垂直クラッチを先駆けて採用したムーブメントとしても名を馳せています。垂直クラッチは針飛びしにくく、水平クラッチに比べてボタンを押すとき若干力が要ります。
振動数21,600、パワーリザーブ40時間、37石。現代からすると若干パワーリザーブが少ない…

金無垢になると型番が変わります。
SS 25860ST
YG 25960BA
WG 25960BC
PG 25960OR

25860IS.O.1110IS.01

image credit:www.taleda.com

ニュージーランド・オークランドの帆の町と言われる「City of Sails(シティオブセイルズ)」の300本限定モデル。濃い青と黄色が特徴。

25979

image credit:www.hqmilton.com

シティオブセイルズの名前を冠した2003年限定モデル。ロイヤルオーク30周年と、国際ヨットレースであるアメリカズカップのアリンギというチームの優勝というまったく関係ない2つを祝ったモデル。関連性のなさから微妙に謎のモデルです。裏蓋には「City of Sails」の文字とアメリカズカップのヨットのイラストが刻印され、インダイヤル9時位置にアリンギのロゴである赤い渦が描かれます。
SS 25979ST 1000本、
RG 25979OR 200本、
PT 25979PT 50本
計1250本限定。

26014SN.OO.D002CR.01

image credit:www.classicdriver.com

ニューヨークのブティックオープン時に製造されたモデル。ケースはPVD仕様でダイヤルは25979と同じくアラビア数字。裏蓋にはブティックの外観と40E57thというブティックの住所が刻印されます。
150本限定。

26300(2008-2012年)

image credit:global.rakuten.com

2008年発表。厚さ39mm薄さ11mmと25860と殆ど変わりがなく、文字盤、ムーブメント、バックル(APロゴ)の仕様など同じです。但し見た目で判別することはできませんが、26300は3ピースケース(25860は2ピース)に変わりました。

一応シリアルがGから始まるものは2008年~製造されてますが、Fも存在するかもしれません…

新しく追加されたの文字盤では369のインデックスが小さい長方形になっています。

image credit:www.thewatchquote.com 26300ST.OO.1110ST.07

これも金無垢になると型番が変わります。
SS 26300ST
YG 26022BA
WG 26022BC
PG 26022OR

26022のモデルは革ベルトとラバーストラップが多いです。

26041TI.GG.1110TI.01

image credit:www.essential-watches.com

パリのブティック限定モデル。チタンで50本限定。外観はニューヨークのブティックに似てます。

26035PT.OO.D002CR.01

image credit:www.collectorsquare.com

これもパリのブティック限定モデル。プラチナで100本限定。26022と同じく四角のインデックス。12時の逆三角が消えてますが、26022も後半は逆三角は無いです。

26320(2012-2017年)

image credit:global.rakuten.com

ロイヤルオーク誕生の40周年の2012年に発表されたモデル。15400と合わせて41mmにサイズアップしました。12時位置のインデックスが逆三角からバーへ

裏蓋の形状も変わり円の中にRoyal Oakの文字が刻まれます。

image credit:global.rakuten.com

バックルも観音開きに変更。

こちらのバックルも15400同様前期後期に分かれます。

 

image credit:store.shopping.yahoo.co.jp ↑前期

image credit:www.mywatchmart.com ↑後期

後期になるとAP表記が消えてネジの位置が変わります。

ムーブメントは変わらずCal.2385

26325

image credit:www.bachmann-scher.de

2012年製造。リオネル・メッシモデル。ベゼルにタングステンを使用してます。
SS 26325TS 500本
PG 26325OL 400本
PT 26325PL 100本
の計1000本

26326ST.OO.D027CA.01

image credit:www.chronodox.com

イタリアミラノ限定 500本。2015年。3時のインダイヤルにイタリアの国旗の色が小さく散りばめられてます。

26327TI.OO.D004CA.01

image credit:www.gmtbroker.com

クイーンエリザベス2世カップの記念モデル。2015年製造の200本限定。クイーンエリザベス2世カップは競馬です。

26331(2017年-)

image credit:www.jaztime.com

現行品。41mm。2トーンダイヤルになります。イタリアミラノとエリザベスモデルに似ているためその2モデルは26331の布石だったのかもしれません。
2トーン以外にも前モデルから微妙に変わっており、ロゴが大きく、3時9時のインダイヤルが少し大きく、6時インダイヤルが少し小さくなってます。それとカレンダーの位置が少し下がり目になってます。(26320以前は4、5時インデックスのど真ん中)

ムーブメントは同じく、Cal.2385

26315(2019年-)

image credit:www.chronext.co.uk

38mm。2トーンダイヤル。ダイヤルはステンレス(26315ST)の場合写真の青白とグレーの2種類のみ。カレンダー枠は相変わらず下がり目。この下がり目は26331共々評判が悪いらしいです。

ムーブメントは…Cal.2385

 

“歴代3針ロイヤルオークの歴史 2000年~”

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